IHジャー炊飯器

わが家のご飯を炊くための道具を数えてみたら、文化なべ大、小、圧力なく、ホウロウなく、それにガス炊飯器、電気炊飯器は三菱・東芝・ナショナル・象印・日立、それも大小さまざま、よくぞまあと思うほど炊飯器があります。これらでご飯を炊きながらいつも思い出すのは、大阪へ行ったとき、元気あふれる三十代の主婦が「おいしくご飯を炊くなんて、食べ込むばっかりですよ」「おいしいご飯ほどダイエットの敵」と発言。並みいる主婦も「そうだ」「そうだ」といったのでシッポを巻いて帰ってきた日のことです。でも、やっぱり、いつもおいしいご飯に憧れてしまいます。自動炊飯器では、文化なくのようなおいしいご飯は炊けないことは確実です。新発売のIHジャー炊飯器なら、多分満足できるのではないかと大きな憧れをもって一つ買いました。ナショナルSRIIH×2、値段は四万円とちょっとでした。IHというのは、Induction Heating のIHです。インダクションというのは、誘導、感応、前提という意味らしく、炊飯器が、当方の希望をパッと感知して、それを前提としてすべてお導きくださる、ありがたい炊飯器のようです。


各種の豆を使う

さて、各種の豆をこのなべで煮て気がついたことは、「豆を水に浸して十分に吸水させてから煮る」という従来のプロセスは、実は豆の味を悪くしているということです。つまり、豆は水を吸うと、体内(?)の酵素が目をさまして発芽の準備を始めます。「まあ、これからモヤシになるか」という道をたどります。こうなった豆は、もはや煮豆としてはおいしくない、豆の体が眠っている間に煮るとおいしい煮豆になるのだということに気がつきました。スロークッカーで煮ると、豆は水を吸うけれど間もなく酵素は熱で殺され、目ざめることはない、だからおいしいと考えるのは不遜でしょうかしら。あずきは、昔から水を吸わせずに火にかけて、途中でビックリ水を加えてシワを伸ばしながら煮ます。これは、あずきの皮が破れないように、また、お赤飯用の色をつける水をとるためにも便利なおばあさんの知恵です。でも、もしかしたら、あの小さい豆のこと、酵素の活動を抑えるためにいきなり火にかけることが考えられます。皮が破れて切腹するのも、あるいは酵素の力が関係するのかもしれません。